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初代アトレー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初代アトレーの簡単な歴史 |
1981年4月 ・初代アトレー登場 基本グレードはL(サンルーフ、ハイルーフ)、E(ハイルーフ、ロールーフフラットフロア、ロールーフローフロア)の5つのバリエーション ![]() 1982年4月 ・4WDモデル追加 追加グレードはLX(サンルーフ、ハイルーフ)、E(ハイルーフ) ![]() ![]() 1983年10月 ・マイナーチェンジ 12インチホイールのLX(サンルーフ、ハイルーフ)追加 フロントグリルがホワイトとハイゼットと差別化 2WDハイルーフのフロアを2段フロアに改善 ステッカー類は「ハイゼットアトレー」から「アトレー」となる。 12インチホイール装着車にフロントディクスブレーキのメーカーオプションが追加 E(ロールーフローフロア)は廃止 基本グレードはLX(サンルーフ、ハイルーフ)、L(サンルーフ、ハイルーフ)、E(ハイルーフ、ロールーフフラットフロア(2WDのみ)) 1984年2月 ・ターボモデル追加(フロントグリルがシルバー)、LXに5速仕様追加 ![]() 1984年10月 ・マイナーチェンジ 4WDのLXターボとLXは5MTになる LXの4速車はとEは廃止。LがGにグレード名変更、350kg積ハイルーフのみになる 基本グレードはLXターボ、LX、G 1985年4月 ・2WDに3AT追加 基本グレードはLXターボ、LX、AT、G 1986年4月 ・2代目アトレーにフルモデルチェンジ カタログ等からわかる範囲です。 |
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初期モデルの解説 |
5代目ハイゼットにフルモデルチェンジと同時に乗用タイプ(でも貨物4ナンバー)のアトレーが登場した。![]() ![]() リアの窓はライバルにない唯一の両側スライドで高級感があった。 ![]() ヘッドレストも分離型で高級感がある。後席はヘッドレストは装備されていなかった。 後席足元は平床の為に高いのが欠点だった。低床仕様の方が足元が快適だった。 ![]() 搭載エンジンはS40、S60ハイゼットと同じ4サイクルAB型OHCエンジンだが、若干パワーアップして搭載されている。 29ps/5500rpm 4.4kg-m/3500rpm (グロス表示) 今のネット表示にすると 25ps位のパワーしか発揮していなかったと思われる。しかしキャブレターと2気筒による低回転の粘りがあったため運転はしやすいがアンダーパワーであった。 |
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初期グレード |
初期モデルはLとEの二つのグレードしか存在していない。Eにはハイルーフ仕様とノーマルルーフ仕様があった。ハイゼットと異なり内装が乗用仕様で、間欠ワイパー、リヤワイパー、リアデフォッガを採用してしる。![]() ![]() ![]() 最終減速比を6.285→5.857に変更し静粛性と高速ドライブを楽にしている。ただし4MTの為に最高速度は100km/hである。 ハイルーフとサンルーフの2つが選択可能だった。 ![]() ハイゼットと共通のサスペンションとギアを採用している為に最大積載量は350kgとなっている。最終減速比は6.285。4MTの為に最高速度は90km/hである。 ![]() |
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4WD追加 |
81年にスバルサンバーに4WDが追加されたことにより、アトレーも一年遅れで4WDをラインナップした。 パートタイム方式を採用し副変速機を備えていた。しかしフリーホイルハブが装備されておらず、2WDは燃費の悪化が問題となった。 タイヤは10インチから12インチホイールに変更され悪路走破性能を強調していたが、ボディ設計は10インチタイヤが前提の為、12インチホイールは大きくホイールアーチサイズよりもタイヤが大きく合っていません。 12インチを採用してもフロントはドラム(ツーリーディング)ブレーキのままの為、10インチにインチダウン可能だった。 下の図を見るとライバルはデリカスターワゴンでしょうか。(笑) ![]() 4WDの駆動系を装備した影響で、エンジン搭載位置はフロントシート下からリアの足下に移動されミッドシップレイアウトでした。おかげでリアシート足元がさらに高くなっています。エンジン位置がハイゼットトラックと一緒になった影響で座面と足元の高さは約20cmもありません。ちなみに当時のアクティストリートも2WDで同じ位でしたので当事は快適性よりもメカニズム面を優先したようです。キャブオーバータイプのアトレーで唯一のミッドシップレイアウトですのでハンドリング性能は高い。 ![]() ![]() ![]()
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マイナーチェンジ |
アトレーの商品力強化でマイナーチェンジを行なう。![]() フロントガーニッシュをホワイト塗装に変更し前から見てアトレーと一目でわかるように。 エンブレムステッカーは「Hijet Atrai」から「Atrai」に変更。 最上級のLXが登場し、12インチホイールの採用と、内装はリアシートが変更され両側に格納可能なアームレストを装備しヘッドレスト付となった。このリアシートは後のS80系(一体型)と同一のものでクッションが厚く出来が良い。フロントシートが変更されシートバックがやや低くなりヘッドレストが正方形になった。このフロントシートはS80系の回転対座タイプとして1994年まで流用された。 2WDの後席足元を低床と同じ高さにフロアを下げて2段フロアとすることにより足元を快適にした。S65系はS60やS80と比較するとエンジンがやや後ろにオフセットされ、運動性能を上げた影響で後席へのエンジンルーム張り出しが大きい。 メーカーオプションにエアコンが加わり、夏場や雨の日の運転で威力を発揮するようになる。さらにPTO発電機とPTOウインチが加わった。PTO発電機は後のアトレーでも定着した定番メーカーOPである。 外装のCピラーブラックアウトがなくなり、ヘッドレストはビニール地となっている。標準ルーフのロールーフ仕様はカタログから消えた。 10インチホイールは従来のハーフキャップ方式、12インチはセンターキャップと、見た目は下のグレードの方が高級感があるのが複雑であった ![]() |
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ターボ追加 |
軽自動車のターボブームによりアトレーに軽1BOX初のターボが加わった。 4サイクルAB-55型OHCターボエンジンは従来の4サイクルAB型OHCと比較し 29ps/5500rpm → 39ps/5500rpm (グロス表示) 4.4kg-m/3500rpm →5.9kg-m/3000rpm (グロス表示) にパワーアップしている。 ネット表示ではターボ装着して33psと換算されるので今のミゼットIIクラスのパワーしかないが、2WDハイルーフは750kgと今より軽量ボディであった。 ブレーキはフロントディスクブレーキを採用して、滑らかなブレーキングとなるようにしていた。 LXの2WD仕様に5MT仕様が登場し、最高速度は105km/hにアップし、燃費向上に貢献している。 5MTはLXターボとLX(オプション設定)の2WDから選択可能だった。 ![]() ターボの外観はTURBOと大きく書かれたストライプとシルバーのフロントマスクが特徴である。サイドは一目でターボをアピールしている。 ホイールは左の2WDが5スポークホイールを装着している。 最高速度は110km/h ![]() ![]() 外観のオプションにフロントスポイラー、リアスポイラー、サイドストーンガードが加わっている。 4MTとギア比の関係から最高速度は90km/h ![]() オプションでターボブースト計とタコメーター付きクロックが装備可能だった。ブースト計はデジタル、タコメーターはクロックの位置につけるのだが、ドライバーから見やすい位置とは言いがたい。
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マイナーチェンジ 3AT追加 |
ターボの追加後、しばらくしてマイナーチェンジが行なわれた。 グレード設定の見なおしが行なわれ、LXターボ、LX、Gの3グレードになった。 新しいGは以前のLのハイルーフ、LのサンルーフとEは廃止となり、Gは一番下のグレードの為に350kg積、ギア比変更など、貨物向にセッティングされている。 5MTを4WDで採用、4WDの後席足元フロアの改善。エンジンのセッティング変更など細かいマイナーチェンジが行なわれている。 NAエンジンは 29ps/5300rpm 4.5kg-m/3500rpm (グロス表示) ターボエンジンは 39ps/5300rpm 5.9kg-m/3000rpm (グロス表示) のセッティングとなる。 安全面ではターボ車にフロントディスクブレーキ、12インチホイール装着車にはメーカオプションでフロントディスクブレーキ装着。ELR式シートベルトがメーカーオプションで前席に選択可能である。 1985年4月に3AT仕様が追加された。LXとGの中間的なグレードで、やや内装のグレードを落とすことで価格の上昇を押さえていたと思われる。モデル末期1年のみしか販売されなかった。 ![]() ![]() エンジン搭載位置を2WDと同じフロントシート下に移動。ミッションは5MTを使用可能になった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 最高速度は90km/h ![]() 4MTで最終減速比が7.166に下がり最高速度は85km/h
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おわりに |
このモデルが与えた影響は大きく、他社も乗用仕様の軽1BOXを追加していくことになる。 アクティストリート、ミニキャブエステート、サンバートライ、キャリーエブリーと名前を差別した乗用モデルがライバルに登場。 これらは角目ヘッドランプを採用することによって標準モデルと差別しており、2代目アトレーが角目になったのは当然というべきでしょう。 ![]() アトレーの用途としては、ハイゼットと異なり、清潔なイメージのクリーニング店舗や料理の配達等の業務用としてのニーズを満たし、個人営業店の仕事と休暇を両立可能な車として愛用されていった。 ![]() アトレーの成功もあり、軽トラック分野でもハイゼットジャンボのように遊び心を出した軽トラックも発売された。こちらはホンダがアクティで追従したものの失敗に終わった。アトレーの成功があったからこそ今日の軽1BOX人気があるわけである。 |
基本グレード紹介 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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限定グレード紹介 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エンジン紹介 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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